広報みやけ10月号

2 平成12年第三回都議会定例会における石原知事発言より
(平成12年9月19日)
三宅島噴火災害等への対応
 伊豆諸島で続いている大規模な噴火や地震は、発端となった火山活動からはや三か月近くが経過した今もなお、今後の推移が全くつかめず、過去に例を見ない異常な事態となっております。
 とりわけ三宅島では、度重なる噴火により、島全体が厚い灰に覆われ、所々に火砕流や泥流の傷跡を残す、目を覆うばかりの惨状となっております。大規漠な火砕流の恐れがあるため、9月2日には退避指示が発令され、防災・ライフライン関係者を除く全島民が、島外へ退避いたしました。
 新島、神津島などの島々でも、地震によるがけ崩れなどが相次ぎ、一部の住民が、退避生活を余儀なくされております。
 多くの島民が生命の危険に曝されるとともに、港湾や道路など生活の基盤となる施設に大きな被害が発生し、観光、漁業など伊豆諸島の基幹産業は、軒並み多大な損害を被っております。
 東京都は、災害対策本部を設置し、地元の村や国など関係機関と連携を密にし、さらに近隣の自治体や民間の団体などからも協力を得て、島での応急対策や避難先での生活の確保に全力を尽くしております。
 島外避難を強いられておられる方々に対しては、居住環境に最大限配慮して、希望者全員に速やかに住宅を提供いたしました。このほか、病弱な高齢者や児童・生徒の受入れ、緊急就労対策、相談所の開設、都税の減免、資金の貸付など、日常生活の支障が少しでも解消されるよう、可能な限りの対策を講じております。
 このたびの災害に対して、多数の関係者が、粉骨砕身対応に当たっております。特に三宅島では、およそ二百人の人々が、危険が残る中、昼夜を分かたずライフラインの確保に力を尽くしております。この方々の労苦に、心より感謝を申し上げます。
 島の人々は、先行きの分からない極めて不安な状況に置かれています。多くの人が、不慣れな土地で不便を感じ、ストレスなどを抱えながら、懸命の生活を続けていることと察します。心よりお見舞いを申し上げます。
 噴火と地震による災害がこれ以上拡大することなく、早期に終結することを切に願っております。
 伊豆諸島は、先人が、ときには尊い生命をも犠牲にしながら、幾たびもの噴火災害を乗り越え、今日の生活を築き上げてきた、歴史ある地です。我々は、災害を克服する英知と勇気を持ち合わせております。
 島民の皆さん、決してあきらめることなく、希望を持ち続けて下さい。
 この先も、帰島時期、生活再建、復興対策など極めて困難な課題が山積しておりますが、私は、都議会のご協力をいただきながら、国に対しても強力な支援を要請するなど、万全の体制を整え、島の再生に全力を尽くす決意であります。
 先般、天皇皇后両陛下には、島民及び関係者へ、暖かいねぎらいのお言葉を賜りました。また、秋川高校に退避している児童生徒などに、お見舞いの品を賜りました。さらに、国内外から、義援金や救援物資をはじめ、ボランティア活動の申し出など、多くのご支援をいただいております。都民を代表して厚く御礼を申し上げます。

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