有珠残火山活動現況報告会開催

会場の虻田小学校から見た噴煙

 待ちに待った専門家による説明会がようやく開かれた。
会場に一番乗りした女性3人がきたのは午後5時を少し廻った頃。
以後、続々と町民が詰め掛ける。
いったい何人の人が入っただろう。虻田小学校体育館は超満員になった。
町長は6時過ぎに会場入りして、町民の中に入って、意見交換をはじめた。
 詰め掛ける報道陣。
 前回の壮瞥町のとき、事前に取材方法について打ち合わせをしたにもか
かわらず、傍若無人な取材をしたため、あらかじめテープを張ってテレビカ
メラの侵入を防ぐ措置を取った。
今回の取材は、非常に整然と行なわれた。
あくまでも、住民のための、2ヶ月間も家に一歩も入れない人々のために
行なわれる集会であることを強調して協力を求めた。
 町長が緊張の面持ちで挨拶を終え、説明会は開始された。
 有珠山ネットのスタッフはそれぞれ持ち場に散り、メモ帳と格闘をはじめた。
 悲痛な叫びにも似た質問が飛ぶ。
 研究者はそれに、落ち着いて時には冗談も交えながら的確に答える。
 予想されたパニックは起ころうはずも無かった。
「食い足りないな」
「これからなのに」
参加者は、自分たちの置かれている状況をそれなりに把握したものの、今一つ
物足りなさを感じたようであった。
「このような住民との対話集会を持っていただきたい」
住民の発言が耳に残った。


期待が大きかった 司会は助役 緊張の長崎町長
沢口さんと
談笑する町長
満員の会場。期待
の大きさを実感。
説明する岡田先生
たとえ1時間でも
家に行きたい
今後の火山活動
はいつまで?
C1の写真に集まる住民


以上文責撮影 冨田きよむ


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