分散移住の結果(3)

 それまで、頻繁に会って話ができていた相手がいなくなると、
どんなに立派な人でも・・・。。

 避難当初、私がネット上で騒いでいる一味だったので、
すごく意地悪で、にらんだり、無視したり、脅したりした人がいました。
でもその人は、島の仕事をたくさんやっている人で、
その人の業績に比べたら、私なんか虫けらみたいなもんです。

 その人と、1ヶ月ぐらい前に、行き会いました。
はじめは、なんだか目の焦点が合っていませんでしたが、
私が会釈すると、ふん!といういつもの感じでした。

 でも、ついこの前会ったとき、その人はいきなり私に向かって、
ニコニコ笑いかけて、誰か、全然違う人の名前を呼んで、頭をなでていきました。
私は驚きすぎて、固まっていました。彼はそのまま行ってしまいました。

 彼は、島では、重鎮でした。
良しにつけ悪しきにつけ、彼がしゃんとしていて、三宅島、三宅村です。
でも、東京の避難生活は、個人個人にあまりにも過酷で、
しかも彼をちやほやする人は結構遠くに住んでいたりして、
島での生活に比べたら、ご多分に漏れず、彼も孤独です。

 島の中で、華やかだった人ほど、落差に苦しんでいます。
そして、その人達を失ってしまったら、三宅の再建は、もっと困難になります。