Created on Wed 7-June, 2000 and last modified on Wed,7-June-2000 1:20am
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西山火口群付近で成長中の「新山」(潜在型溶岩ドーム)付近では、断層から噴気が上がったり、火口から湯が沸き出すなどの地熱活動が活発であることが、4日のヘリコプター観測で分かった。火山噴火予知連絡会有珠山部会の岡田弘部会長(によると、これらの地熱活動が新たなマグマの活動による可能性は低いと。K火口群では、小規模なジェットの噴出とともに、噴石を飛散させる活発な水蒸気爆発を繰り返しており、N火口群でもわずかに火山灰を含む噴煙が観測された。火山性微動の震幅がやや大きくなっていますが、地震活動や地殻変動の傾向には特段の変化はみられません。
有珠山の噴火でダメージを受けている地元の農家を支援しようと洞爺湖周辺で生まれた「きらら397」のお米販売キャンペーンが開始。 6日売り出された「JAとうや産きらら397」は去年、洞爺湖周辺で取れたお米です。袋には有珠山の噴火に負けず、復興に向かう住民らを応援するシールが貼られていて、10キロにつき100円が見舞金として被災地に送られる。10キロ入りで限定3千袋、3500円前後で販売。
虻田町は7日、新たに泉地区の一部の避難指示を解除することを決定。これで残る避難指示地区は洞爺湖温泉町のおよそ1,300世帯2,400人余りに。7日避難指示が解除されるのは、道央道虻田洞爺湖インターチェンジ周辺の泉地区の一部で、98世帯251人。その温泉町では7日から2日間、新たに金比羅山火口に近い地域での30分の一時帰宅が実施。
今後の一時帰宅の拡大などに備えた噴石調査も実施。北大の中川助手ら専門家3人が、最近の噴火活動で噴石がどの範囲まで飛んでいるかを調査。その結果、金比羅山の火口群からおよそ300メートルの範囲でごく最近のものと見られる噴石が確認され、民家の屋根に穴があくなどの被害もかなり見られた。虻田町では今回の調査結果を見て、今後の一時帰宅の範囲を検討。
虻田町が、避難指示区域内の住民や事業者に対して、通常実施している一時帰宅以外にも帰宅を認めていたことが、6日までに判明。町は「移転して営業を希望する事業者や、引っ越しが決まった住民に限定して、荷物の持ち出しを認めていた」と説明しているが、町民全体には知らせておらず「不公平だ」という声も。 町幹部は「住民全体に知らせると立ち入り希望者が殺到し、一時帰宅の実施に支障がでる可能性があり、積極的には知らせなかった」と。 国や道でつくる現地対策本部の話 計画書に基づいて、帰宅を認めていたことは承知しているが、虻田町の行政判断で行われているものであり、詳しいことは把握していない。
有珠山噴火の現地対策本部は5日、同町洞爺湖温泉街西側地区などで国道230号の除灰作業を始めた。7日までに作業を完了する。すでに洞爺湖温泉街東側地区の道道の除灰作業は終わっており、7日に国道の除灰作業が終われば洞爺湖畔沿いの道路は東西に通り抜けられるようになる。
虻田町は8日から、5月28日時点で避難指示区域に自宅があった住民1947世帯、3621人を対象に災害見舞金の第三次配分を行う。 今回の配分総額は1億6796万円で、住民登録をしている場合とそれ以外で金額に差をつけた。 危険度が最も高い「カテゴリー1」の避難住民については、住民登録をしている場合は一世帯当たり5万円、家族一人につき3万円、それ以外はそれぞれ3万円と2万円。C2については住民登録をしている場合は3万円と2万円、それ以外は2万円と1万円とした。 町は8日、各避難所と仮設住宅を巡回して配分し、九日以降は同役場窓口で受け付ける。問い合わせは同町福祉健康課(電)0142・76・2121へ。
有珠山の噴火でホタテ養殖に被害が出たことを受け、胆振管内虻田町の長崎良夫町長は5日、現地調査に訪れた道議会有珠山噴火災害対策特別委員会に対し、同管内豊浦町寄りの大磯地区での新たな漁港建設の協力を要請した。併せて、虻田町洞爺湖温泉地区で泥流などの被害に遭った図書館や温泉などの公共施設について、移転・新築の考えを初めて示した。 洞爺湖温泉街西側地区でも一時帰宅実施 胆振管内虻田町の洞爺湖温泉街西側地区で6日午前、一時帰宅が初めて実施され、12世帯12人がほぼ二カ月ぶりにわが家に帰った。 同地区は金比羅山火口から900mほどしか離れておらず、これまで立ち入りが認められなかった地域。5月29日の専門家らによる特別現地調査では周辺で泥流や噴石による建物への被害が確認されている。集合場所の同町洞爺湖温泉町珍小島では時折、噴火の影響で車の窓ガラスが細かく震えるなどの現象が見られた。
詳しくは→こちら
有珠山噴火に伴う避難指示地域の一時解除拡大を受けて道警は3日午後3時半、国道230号の胆振管内虻田町入江202〜同町泉79の約400mと、同町洞爺湖温泉町192〜同町洞爺湖温泉町191(珍小島)の約400m、道道洞爺湖登別線の同管内壮瞥町壮瞥温泉1〜虻田町洞爺湖温泉町2の約200mの交通規制を解除した。
道央道 伊達IC〜豊浦IC 国道37号 ※ 天候その他の状況により、規制内容が変わりますので、より詳しい内容をお知りになりたい方は北海道警察本部 交通管制センター電話 (011)251−0110(内)4267・4268までお問い合わせ下さい。 道道 洞爺湖登別線 道道洞爺湖登別線は、12日の壮瞥町内避難指示全面解除を受け、不通区間が次のとおり縮小されています。 (12日9時以降)虻田町字洞爺湖温泉町144番地先(旧来の国道230号交点)〜 壮瞥町字洞爺湖温泉1番1地先(壮瞥町・虻田町境界) ※ 上記のほか、今後の気象状況により、周辺の道路に通行止めなどの規制がかかることがあります。現場警察官の指示に従ってください。
運転を見合わせていたJR室蘭線の全ての列車が6月8日より通常運転となる。 ・特急「スーパー北斗」「北斗」は全て(11往復)室蘭線経由で運転。なお、当分の間全列車が伊達紋別駅・洞爺駅に停車する。 ・夜行寝台列車等は全て室蘭線経由で運転を再開する。 JRの詳しい運行計画は、こちらへ→http://www.jrhokkaido.co.jp/new/nusu2.html
レスキュードットネット有珠山ネット支援ステッカー販売開始→こちらから購入
道は5日、有珠山噴火被災地の伊達市、胆振管内虻田町、同壮瞥町について、5月末までに確認した被害状況をまとめた。住宅や公共土木施設、農林水産業などの被害は合計約22億3500万円に上り、このうち最大被災地の虻田町は約12億円と全体の約54%を占めた。また、災害が道内経済に与えた打撃について、道は4月末時点で56億1000万円との試算値を出した。 |
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