毎日、たくさんのじょうほうを、テレビ、しんぶん、ラジオ、ホームページは、 知らせてくれます。
でも、ちょっと、むずかしいかったり、ことばのいみが、分からなかったりしますね。
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よこの文字をクリックすると、 知りたいところに、ジャンプするよ! |
1.「噴火」のしくみ |
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「噴火(ふんか)」はどうして おこるの? | |
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地面の下にあったマグマが上にあがってこようとするために、火山などの出口(かこう=火口)からいろいろな物がふき出すこと。 出口からは、マグマの中のとけた岩や石、溶岩、水、有珠山の岩のかけら、熱い気体などが飛び出してきます。 どれがふき出すかは、噴火(ふんか)のしゅるいによって違います。 マグマが上がってくる時には地震(じしん)が起きたり、地面がわれたりすることもあります。 また、地面がもり上がってくることもあります。 |
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「火口(かこう)」って、なあに? | |
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マグマの出口。今もいろいろな物が出てきている出口も、昔出てきたことがあって、今は出ていない場所も、火口と呼んでいます。 |
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「火山(かざん)」って、なあに? | |
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むかし、噴火(ふんか)した時にふき出した岩や火山灰(かざんばい)などが、積(つ)もってできた山のこと。 時には、山がふきとばされたりして、へこんでる山もあります。 うすざんのとなりにある、洞爺湖(とうやこ)も火山のあとです。 火山の深いところに、マグマがたまっていることが多いので、マグマの出口になることもあります。 |
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「地震(じしん)」って、なあに? | |
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地面がゆれること。 マグマが上がってくる時や、とてもゆっくりと動いている地殻 (ちかく)(足の下にある岩の板)が変形に耐えられなくなると地震(じしん)が起きます。 |
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「火山性地震(かざんせいじしん)」って、なあに? | |
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火山性地震は、火山地域で起こる地震です。 地震計が描く波形を見てふつうの地震と区別がつくものもあるが、まったく区別がつかないものもあります。 専門家(せんもんか)がみると、ふつうの地震(じしん)と違う(ちがう)特徴 (とくちょう)があることが多いそうです。 |
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「噴火(ふんか)の呼び名が違う」のは、なぜ? | |
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水蒸気、岩のかけらや石、火山灰(かざんばい)などのうち、どれがたくさん出てくるかで、噴火(ふんか)の呼び名が違(ちが)います。
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「噴火(ふんか)で出てくる主なもの」って、なあに? | |
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「噴火(ふんか)の時に起きること」って、なあに? | |
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地面の 下は どうなっているの? | |
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みんなの足の下には、地面がありますよね。 その下には、「地殻」(ちかく)という岩でできた板があります。 さらにその下には、かたい岩や、やわらかい岩がまじり合った「マントル」というところがあります。 そして、地球の真ん中には、「コア」という芯(しん)があります。 |
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「コア」って、なあに? | |
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地球(ちきゅう)の真ん中にある芯(しん)です。みんなの足の下のう〜んと深いところにあります。 核(かく)ともいいます。 |
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「マントル」って、なあに? | |
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地面の下の深いところにある岩の集まり。 核(かく)という地球(ちきゅう)の芯(しん)をまぁるくとりかこんでいて、いろいろなしゅるいの岩でできています。場所によってかたかったりやわらかかったりします。 |
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「地殻(ちかく)」って、なあに? | |
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地球の一番上をかこんでいる、岩の板です。 これもいろいろなしゅるいの岩でできていて、場所によってかたさが違います。 地殻(ちかく)の上に山や海や森などがあり、人間も地殻(ちかく)の上に住んでいます。 人間にはわからないほどゆっくり、動いているところがあります。 |
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「マグマ(まぐま)って、なあに? | |
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とても熱い、岩や石、水、とけた岩などの集まり。 マントル(地面の下の深いところにある岩の集まり)が水や熱やまわりからおされる力などの、いろいろな理由(りゆう)でとけて、マグマになります。 どんな理由でとけたのか、どんな岩がとけたのかで、マグマのようすも変わります。 まぐまが地表(ちひょう)に出たあとのことを、溶岩(ようがん)と言います。 岩のしゅるいによって、さらさらだったり、どろどろだったりする溶岩(ようがん)になります。 |
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「地表(ちひょう)」って、なあに? | |
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みんなの足の下にある地面のこと。地球(ちきゅう)の表面(ひょうめん)です。 |
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「有珠山」はどうして噴火(ふんか)したの? | |
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有珠山の深いところのマグマが、地面に向かって上がってこようとしました。 マグマが上がってくる時は、周(まわ)りの岩を押し広げるので、いつもとは違(ちが)うゆれ方の地震(じしん)が起きます。 だから、火山の専門家(せんもんか)には噴火(ふんか)が起きるかもしれないとわかった のです。
3月31日に起きた最初の噴火(ふんか)は「マグマ水蒸気爆発(すいじょうきばくはつ)」と呼ばれています。
水は水蒸気(すいじょいうき)に変わると、大きくふくらみます。
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避難(ひなん) | |
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危ないことが起こりそうなところから逃げて、安全なところに逃(に)げること。 |
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「火山噴火予知連絡会有珠山部会(かざんふんかよちれんらくかい・うすざんぶかい)」って、なあに? | |
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有珠山の様子(ようす)をみんなに知らせるために調べている、火山や噴火(ふんか)にくわしい専門家(せんもんか)などの集まりです。 地震(じしん)の回数やゆれ方、有珠山を空から写した写真や地面のもり上がり、井戸水の変化など、いろいろな方法で調べています。 ときどき、大事な変化があると、見解(けんかい)などをだして知らせてくれます。 |
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気象台(きしょうだい)の火山情報(かざんじょうほう)って、種類(しゅるい)があるの? | |
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危ない(あぶない)順に、つぎの4つの情報の種類があります。
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「有珠山」はこれからどうなるの? | |
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マグマはまだ地面の上に出てこようとしているようです。 「マグマ水蒸気爆発(すいじょうきばくはつ)」の時には、岩や石が遠くまで飛んできます。 マグマがもっと上にあがってくると、「火砕流(かさいりゅう)」というとても熱い雲のようなものが、新幹線(しんかんせん)に近いスピードで流れてきたりします。 雨が降ると、山の上に積(つ)もった火山灰(かざんばい)などが流れてきて、建物などを押しつぶすこともあります。これが「泥流(でいりゅう)」です。 だから、有珠山の近くに住んでいる人たちは、避難(ひなん)しているのです。 でも、マグマは暴(あば)れるのをいつかやめて、みんなが家にいた時のように、有珠山はかならず静(しず)かになります。
今日も、火山の専門家(せんもんか)や大人たちが、有珠山のようすをみんなに知らせるためにがんばって調べています。 |
![]() ここまで、読んでくれた あなたに・・・
ここまで、読んでくれたあなたは、そこで暮らしをしている人間にとってはつらいことですが、地球のおおきな仕組みとして噴火がおきてしまうことを、少しはつかんでくれたのではないかと思います。
あなたが、有珠山のふもとに住み続けるのなら、また大人になってから次の噴火(ふんか)があるかも知れません。
そして、あなたが、もし有珠山のふもとではないところで生活をするようになったとしても、やはり、あなた自身や、あなたの家族、友だち、地域の人たちに、別の自然災害(しぜんさいがい)が降りかかることがあるかもしれません。
今、おきていることを覚えておくことが、たとえあなたが火山の研究者にならなくても、火山についての研究を進めることに役立つと信じています。
あなたにもきっとつらい、苦しいことがあると思います、でも、みんなつらい。
さいごまでよんでくれてありがとう。
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