3月31日の噴火の日に「有珠山ネット」に参加して以来、
何か、私にできることで被災地のみなさんを応援したいと思っていました。
今回、「うすゆめ〜山に願いを☆彡」を計画していくにあたって、
有珠山ネットのメンバーの方から、「歌がほしい」というお話があり、
私が歌づくりをさせていただくことになりました。
被災地から遠く離れた東京に住む私がこの歌をつくるために、
有珠山ネットのホームページに見る、被災地の情報や写真、
メーリングリストや掲示板への、被災地の方々の書き込みや世界中の応援の声。
有珠山とそこに暮らすみなさんへの思いをこめたメッセージの数々を
参考にさせていただきました。
私に有珠山支援に参加する機会を与えてくださった「有珠山ネット」のみなさま、
曲づくりが遅く、譜面もまともに書けない私のために、
サポート体勢を整えて、ひとことの催促もなく、完成を待ってくださった
「うすゆめプロジェクト」のみなさま、ありがとうございました。
また、ボランティアで演奏を・・という突然のお願いに快く、しかも迅速に
協力してくださった竹田さん、無償で録音してくださった今井さん、
いつも私の歌を応援してくださって、今回も支えてくださったたくさんの方、
本当にありがとうございます。
北海道で育ち、北海道を愛する一人としてつくったこの歌が、
被災地のみなさんに届き、少しでも明日への力になってくれれば、
また、被災地外の人たちに、有珠山災害がまだ終わっていないことを、
お伝えし、そこで生きる人たちをこれからも応援し、見守っていただくための
メッセージのひとつとなってくれれば、作者として光栄です。
歌詞の中の「やすらけき」という言葉は、
宮澤賢治さんの
「ほろびのほのほ湧きいでて
つちとひととを つつめども
こはやすらけきくににして
ひかりのひとらみちみてり」
-----------「十力の金剛石」より
からいただきました。
有珠山、北海道に限らず、
誰もが胸に抱いていらっしゃるふるさとの自然と、
そこに暮らす方たちの心が、健やかで幸福であることを願っています。
2000.6.16 宮本 尚