中3女子の「避難所からの手紙」

パソコン校長洞爺湖中学校小川先生のメールから転載。
苫小牧市植苗中学校からいただいた手紙へのお返事です。

お手紙、ありがとうございます。
私達は、今噴火している西斜面の噴火口の南側(虻田中の近く)に
住んでいました。噴火が近づくにつれて、普通の地震と違い、突然地
下から突き上げるような大きな揺れが来ます。
これが何回もくるので、眠れない夜が続きました。
避難勧告が出て、家族と共にほとんど何も持たずに虻田高校に避難
しましたが、ここも危険になり豊浦町まで避難することになりました。
三度目の避難で洞爺の農業研修センターに来ました。家族も無事で
一応ホッとしましたが、避難が1週間2週間と長引くうちに避難所生活
の大変さがわかってきました。
今の最大の悩みは、熟睡できないことです。
大部屋に50人くらいが生活(2部屋で100人くらい)していますが、つい
たてなどの間仕切りもありません。避難させてもらっているので贅沢は
言えませんが、もう少しプライバシーがあればと思います。
それから、お店が無いことや必要なものがそろっていないことです。
家にいたときのようにはならないことはわかっていても、やっぱり不便です。
最近は洞爺中学校にも慣れ、おもしろい生徒や先生方が結構いることが
わかりました。しかし、親友と呼べるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
だから、ちょっとさびしい時もあります。
早く、もとの友達と虻田中に通いたいです。
授業では、英会話の時間があり英国青年が2人教えてれます。日本語は
あまりできないみたいです。それからパソコンの時間が多く、ワープロの打
ち込みが非常に速い生徒が多くびっくりしました。
この前はインターネットも自由に使わせてもらい好きな歌手のサイトを訪問
し楽しかったです。
教室での授業では窓から有珠山の噴煙が良く見えるので、気になります。
一日も早くおさまって欲しいと祈っています。
最近の楽しみは、避難所での交流が深まり、新しい友達が出来たり、離れ
離れになっていた友達の消息がわかり電話で話しができるようになったこ
とです。避難所生活が何時になったら終わるのかわかりませんが、協力し
てがんばりたいです。
もし、洞爺湖温泉が復活したら、是非遊びに来てください。  それでは
 サヨウナラ。                            


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