Created on Tue, Apr. 25, 2000 and last modified on Tue,25-Apr-2000 01:00am

火山の状況
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4/22

  • 新火口・新断層

有珠山上空から観測した専門家によると、金比羅山にある従来の火口群から100メートルほど西側で直径およそ50メートルの新しい火口を確認。また洞爺湖温泉街の西で新たな断層や地割れも見つかり、この周辺でのマグマ活動は依然活発に続いている。

  • 病院再開〜虻田町

緊急避難用の車を用意して虻田町の幸清会病院の診療再開。幸清会病院は避難指示区域内にありますが目の前を走る国道が通行できる昼の間だけ診療可。まだ水道も使えず給水を受けての診療再開に。

  • 久保内中修学旅行へ

壮瞥町の久保内中学校では24日、2年生と3年生あわせて15人の生徒が東北方面への修学旅行に出発。先月末からの噴火で旅行の実施が危ぶまれていましたが、いまはひとまず落ち着いた状況だと学校が判断し、予定通りの出発となりました。3泊4日の日程で岩手の平泉など東北地方を回る予定。

  • 土嚢積み

これまでの噴火でたまった土砂を取り除く作業がを開始。西山の火口付近を通る虻田町の板谷川では土砂をためる池に許容量の半分を上回る6000立方メートルの火山灰や土砂がたまっている。このため道では「泥流」となるのを防ぐため「土のう」を作ったり、池の水抜きをするポンプを設置する作業を始めた。

  • 残留者有り

噴火口から2〜300メートルしか離れていない洞爺湖温泉街の住宅に男性(45歳)が居残っていることが分かり、警察などで救出方法を検討中。この男性は4月1日にも避難指示に従わず、警察や自衛隊に救出されている。

  • 虻田高校授業開始

校舎が噴火口に近いため立ち入ることのできない虻田高校が、隣り町の豊浦町の仮教室で新学期の授業を始めた。仮設校舎が完成するまでの間、学年ごとに豊浦町内の3つの施設に分かれて授業が行われる。黒板や机の用意がまだ十分ではなく、24日はホームルームだけで、本格的な授業は25日の午後から。

  • 車窓から

噴火口に近く一時帰宅が出来ない虻田町の一部の地区の住民が24日、バスの車内から街の様子を視察。虻田町の泉地区は噴火口に近く、家屋の全壊も確認されるなど危険な状態で、これまで一時帰宅は認められていない。24日は午後から泉地区の中で火口から遠く比較的安全な道央道南側の地区の住民71人が2台のバスに分乗し、自宅の様子などを確認。途中、バスから降りることは出来ず、僅か1時間弱の視察でした。道路の縁石やアスファルトが若干めくれているところもあったが、心配された火山灰や噴石などの被害はなし。

  • 訂正

国土地理院は21日、西山火口周辺の隆起の高さを20日に発表した52.5mから、35m程度に訂正した。計測を急いだための人為的なミス。

  • 国土庁から支給金

国土庁などは住宅が全壊した住民に対して1世帯あたり生活物資の購入費や修理費、引っ越し費用(仮設住宅への移転を除く)などとして最大100万円を支給する方針を決定。今月25日ころから被災者への説明と申請受け付けを開始。火山噴火による同法の適用は全国で初めて。

  • 仮設住宅受付開始

壮瞥町の滝之町地区には、1部屋6畳の1人用の住宅から2DKの家族用の住宅まで、3種類84戸の仮設住宅の建設が進められていて、すでに全体の7割が完成。入居は5月中旬からの予定。 仮設住宅の入居受け付けは、20日から24日までで、壮瞥町の2ヵ所の避難所や壮瞥町役場、胆振支庁で受けつけ。

  • 避難住民を臨時採用

有珠山の噴火活動の影響を受けてい るホタテの養殖作業について、国の緊急地域雇用特別交付金事業として支援することを決定。避難所住民の雇用対策と、養殖作業の人手不足を補うのが目的で、虻田町民255人を20日から約1カ月間、作業員として臨時採用。雇用対象は、伊達市や胆振管内豊浦町など1市4町の避難所で生活する虻田町民。

  • 道路通行止通行禁止規制区間  平成12年4月22日 午後6時00分現在

道央道  伊達IC〜豊浦IC

国道37号

   虻田町字旭町9〜伊達市有珠101

   18:00〜翌日7:00の間、通行止め(時間規制)

国道453号

   壮瞥町字上久保内〜大滝村字昭園

  4月22日午前8時50分から土砂崩れのおそれがあるため、通行禁止になっています。

国道230号  

虻田町字月浦(道道洞爺湖虻田線交点)〜虻田町字入江38

道道 洞爺湖登別線  虻田町字洞爺湖温泉144〜壮瞥町字壮瞥温泉68

※ 上記のほか、今後の気象状況により、周辺の道路に通行止めなどの規制がかかることがあります。現場警察官の指示に従ってください。

室蘭方面から長万部方面に抜けるには

苫小牧 - 支笏 - 美笛峠 -(R276)- 喜茂別 -(R230)- 豊浦と大回りが必要と思われます。

国道37号の通行は控えて!

伊達方面と豊浦・長万部方面をつなぐ国道37号の虻田町入江地区付近は 火口に近く、噴火に巻き込まれる危険性があります。不必要な通行は避け ましょう。

洞爺湖畔は狭い道道です!

洞爺湖畔を一周する道道はかなり狭く、カーブの多い道です。夜間通行止めの37号の迂回路に使用できるほど広くはありません。夜間迂回・噴火見物の為の通行は止めましょう。

  • JR

函館〜札幌間と東室蘭〜札幌間に、臨時特急を毎日26本運行。

長万部〜洞爺間(4往復)

長万部〜豊浦間(1往復)

東室蘭〜長和間(5往復)

東室蘭〜伊達紋別間(2往復)で臨時普通列車を運転 

  • 航空

エア−ニッポンは13日から丘珠−函館間に2往復の臨時便。

丘珠 10:20発 15:55発

函館 11:30発 17:05発

北海道エアシステムは19〜21日、26〜28日に新千歳⇔函館線を1往復増便

新千歳16:40発

函館17:40発

  • 長距離バス

札幌〜函館間の都市間高速バスはすべて札樽自動車道〜稲穂峠〜長万部経由で運行中(道南バス・中央バス・北都交通)。

札幌〜洞爺湖間は、札幌〜留寿都での折り返し運行。時刻表は既存のものと変わらず。(道南バス・じょうてつ)

交通関連の詳しい情報はこちらです

  • 生活バスについて

通学生活バスを変更します。生徒の通学に利用するため、運行時間及び経路を変更します。

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◎2000年有珠山噴火災害生活バス 時刻表(4月21日より運行予定)

 行き   1.レイクビュー前から旧壮瞥駅前

レイクビュー前  6:50

東丸山前     6:55  

壮瞥温泉     7:00

昭和新山登山口  7:05

滝之上      7:10

滝之町      7:15

旧壮瞥駅前    7:20

  行き   2.仲洞爺公民館前から旧壮瞥駅前

仲洞爺公民館前  9:30

仲洞爺センターハウス前 9:35

東湖畔1集会所前 9:45

滝之町      9:55

旧壮瞥駅前   10:00

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 帰り/旧壮瞥駅前から仲洞爺(壮瞥温泉地区経由)    

旧壮瞥駅前       14:00 16:00 17:30

滝之町         14:05 16:05 17:35

滝之上         14:10 16:10 17:40

昭和新山登山口     14:15 16:15 17:45

壮瞥温泉        14:20 16:20 17:50

東丸山前        14:25 16:25 17:55

レイクビュー前     14:30 15:30 18:00

東湖畔1集会所前    14:45 16:45 18:15

仲洞爺センターハウス前 14:55 16:55 18:25

仲洞爺公民館前     15:00 17:00 18:30

・通学バスは無料です。

・噴火活動生活バスですので火山活動によって中止または変更になることがあります。

  • 臨時通学バス

教育庁高校教育課011−231−4111(内線35−721) 高等学校などの授業再開にともない、伊達・豊浦間に臨時の通学バスを運行。

豊浦→伊達

   豊浦駅  洞爺駅  有珠駅  長和駅  伊達駅

往路 6:50 7:00  →    →   7:25

   7:10 7:20 7:30 7:40 7:50

   伊達駅   長和駅   有珠駅   洞爺駅   豊浦駅

復路 16:15 16:25 16:35 16:45 16:55

   17:00 17:10 17:20 17:30 17:40

伊達→豊浦

   伊達駅  長和駅  有珠駅  洞爺駅  豊浦駅  大 岸  礼文華

往路 7:35 7:45 7:55 8:05 8:15 8:25 8:35

   8:00 8:10 8:20 8:30 8:40 8:50 9:00

礼文華 大 岸 豊浦駅 洞爺駅 有珠駅 長和駅 伊達駅

復路 15:4015:5016:0016:1016:2016:3016:40

16:5017:0017:1017:2017:3017:4017:50

  • 有珠産のホタテ

中胆振の厚真町では、有珠山の噴火で遅れていたホタテの稚貝の放流が行われた。鵡川漁協の厚真支所では、ホタテの養殖事業の一環として、毎年この時期に有珠湾で育てた稚貝を放流。23日は午後1時、厚真漁港に有珠産のホタテの稚貝およそ1トンが運び込まれ、6キロ沖で放流作業が行なわれた。今月上旬に放流が予定されていたが今年は有珠山の噴火のため日程が2週間ほど遅れ、漁業関係者も今後の影響を心配している。

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