Created on Mon, Apr. 24, 2000 and last modified on Mon,24-Apr-2000 00:00am

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4/22

  • 泥流警戒

有珠山周辺地域では22日午前も昨夕からの雨が続き、降り積もった火山灰などによる泥流への警戒中。22日から始める予定だった胆振管内虻田町市街地を流れる板谷川の遊砂地掘削作業や土のう積みは、強い風雨のため中止。虻田、壮瞥両町では住民417世帯の一時帰宅が取りやめになったほか、国道37号、453号、道道洞爺湖登別線も有珠山周辺で通行止めに。

  • 有珠山周辺 洞爺湖温泉地区に新たな断層群

有珠山の火山活動で二十四日午前、胆振管内虻田町洞爺湖温泉町湖岸にある有珠山噴火記念公園や隣接する国道230号上などに、新たな断層群が発生していることが分かった。金比羅山火口群から北西100mの地点で、直径20m以上の新しい火口も確認された。 新たな断層群は、隆起が続く一帯の北側の国道230号付近に三グループ、十数本見つかった。幅は五十cmほどで、長さや正確な数は確認できなかったという。新たな火口は盛んに水蒸気爆発を繰り返していた。同助教授らは、この一帯の活動が活発化したとみている。

  • レーザー計測中止

 同有珠山部会が午前に予定していた空中レーザー計測は視界不良のため中止。気象庁が火山ガス採取のため飛ばしたカイトプレーン(たこ型翼の小型無人機)は向かい風が強く、離陸五分後に飛行を断念した。

  • 土嚢積み

現地対策本部は24日午前九時から、泥流発生の危険がある虻田町本町地区上流の板谷川で、遊砂地にたまった土砂などを取り除く作業を始めた。遠隔操縦ショベルカーや、約150個の大型土のう(1.6t)を河川敷に搬入。

  • 残留者有り

噴火口から2〜300メートルしか離れていない洞爺湖温泉街の住宅に男性(45歳)が居残っていることが分かり、警察などで救出方法を検討中。この男性は4月1日にも避難指示に従わず、警察や自衛隊に救出されている。避難指示区域の虻田町洞爺湖温泉町の実家に戻った男性は、24日午前十時から道警などが待避を呼び掛けたが、応答はなかった。

  • 無人重機配備

長崎県の雲仙普賢岳の噴火を機に開発された、各種無人重機が大型ブルドーザー(60t)やショベルカー、ダンプカー、移動操作室積載車など計11台配備。今回使うのは雲仙普賢岳から技術者とともにフェリーで送られ、22日までに伊達市内に5台が到着。泥流発生の恐れが高まっている胆振管内虻田町内の板谷川中流部で、来週中にも遊砂池の掘削工事を始める。

  • 無人ヘリも

火山灰が降り積もった河川上流の土石流危険地や火口付近の観測・監視のため、無線などが届かない場所でも衛星利用測位システム(GPS)を使って無人飛行ができる小型ヘリの試験飛行が23日、伊達市内で行われた。土石流対策が急がれている胆振管内虻田町の板谷川上流の現場に、同日午後にも投入される。

  • 訂正

国土地理院は21日、西山火口周辺の隆起の高さを20日に発表した52.5mから、35m程度に訂正した。計測を急いだための人為的なミス。

  • 観光落ち込み

有珠山噴火による道内観光の落ち込みが引き続きゴールデンウイークにも及びそう。北海道発着の鉄道、航空などの予約状況が軒並み低迷し、観光地のホテルの予約も伸びていない。国内全体では過去最高の活況となることが見込まれているが、本州からの道内観光ツアーの予約は「前年より一割下回っている」(JTB)という。

  • 国土庁から支給金

国土庁などは住宅が全壊した住民に対して1世帯あたり生活物資の購入費や修理費、引っ越し費用(仮設住宅への移転を除く)などとして最大100万円を支給する方針を決定。今月25日ころから被災者への説明と申請受け付けを開始。火山噴火による同法の適用は全国で初めて。

  • 仮設住宅受付開始

壮瞥町の滝之町地区には、1部屋6畳の1人用の住宅から2DKの家族用の住宅まで、3種類84戸の仮設住宅の建設が進められていて、すでに全体の7割が完成。入居は5月中旬からの予定。 仮設住宅の入居受け付けは、20日から24日までで、壮瞥町の2ヵ所の避難所や壮瞥町役場、胆振支庁で受けつけ。

  • 避難住民を臨時採用

有珠山の噴火活動の影響を受けてい るホタテの養殖作業について、国の緊急地域雇用特別交付金事業として支援することを決定。避難所住民の雇用対策と、養殖作業の人手不足を補うのが目的で、虻田町民255人を20日から約1カ月間、作業員として臨時採用。雇用対象は、伊達市や胆振管内豊浦町など1市4町の避難所で生活する虻田町民。

  • 道路通行止通行禁止規制区間  平成12年4月22日 午後6時00分現在

道央道  伊達IC〜豊浦IC

国道37号

   虻田町字旭町9〜伊達市有珠101

   18:00〜翌日7:00の間、通行止め(時間規制)

国道453号

   壮瞥町字上久保内〜大滝村字昭園

  4月22日午前8時50分から土砂崩れのおそれがあるため、通行禁止になっています。

国道230号  

虻田町字月浦(道道洞爺湖虻田線交点)〜虻田町字入江38

道道 洞爺湖登別線  虻田町字洞爺湖温泉144〜壮瞥町字壮瞥温泉68

※ 上記のほか、今後の気象状況により、周辺の道路に通行止めなどの規制がかかることがあります。現場警察官の指示に従ってください。

室蘭方面から長万部方面に抜けるには

苫小牧 - 支笏 - 美笛峠 -(R276)- 喜茂別 -(R230)- 豊浦と大回りが必要と思われます。

国道37号の通行は控えて!

伊達方面と豊浦・長万部方面をつなぐ国道37号の虻田町入江地区付近は 火口に近く、噴火に巻き込まれる危険性があります。不必要な通行は避け ましょう。

洞爺湖畔は狭い道道です!

洞爺湖畔を一周する道道はかなり狭く、カーブの多い道です。夜間通行止めの37号の迂回路に使用できるほど広くはありません。夜間迂回・噴火見物の為の通行は止めましょう。

  • JR

函館〜札幌間と東室蘭〜札幌間に、臨時特急を毎日26本運行。

長万部〜洞爺間(4往復)

長万部〜豊浦間(1往復)

東室蘭〜長和間(5往復)

東室蘭〜伊達紋別間(2往復)で臨時普通列車を運転 

  • 航空

エア−ニッポンは13日から丘珠−函館間に2往復の臨時便。

丘珠 10:20発 15:55発

函館 11:30発 17:05発

北海道エアシステムは19〜21日、26〜28日に新千歳⇔函館線を1往復増便

新千歳16:40発

函館17:40発

  • 長距離バス

札幌〜函館間の都市間高速バスはすべて札樽自動車道〜稲穂峠〜長万部経由で運行中(道南バス・中央バス・北都交通)。

札幌〜洞爺湖間は、札幌〜留寿都での折り返し運行。時刻表は既存のものと変わらず。(道南バス・じょうてつ)

交通関連の詳しい情報はこちらです

  • 生活バスについて

通学生活バスを変更します。生徒の通学に利用するため、運行時間及び経路を変更します。

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◎2000年有珠山噴火災害生活バス 時刻表(4月21日より運行予定)

 行き   1.レイクビュー前から旧壮瞥駅前

レイクビュー前  6:50

東丸山前     6:55  

壮瞥温泉     7:00

昭和新山登山口  7:05

滝之上      7:10

滝之町      7:15

旧壮瞥駅前    7:20

  行き   2.仲洞爺公民館前から旧壮瞥駅前

仲洞爺公民館前  9:30

仲洞爺センターハウス前 9:35

東湖畔1集会所前 9:45

滝之町      9:55

旧壮瞥駅前   10:00

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 帰り/旧壮瞥駅前から仲洞爺(壮瞥温泉地区経由)    

旧壮瞥駅前       14:00 16:00 17:30

滝之町         14:05 16:05 17:35

滝之上         14:10 16:10 17:40

昭和新山登山口     14:15 16:15 17:45

壮瞥温泉        14:20 16:20 17:50

東丸山前        14:25 16:25 17:55

レイクビュー前     14:30 15:30 18:00

東湖畔1集会所前    14:45 16:45 18:15

仲洞爺センターハウス前 14:55 16:55 18:25

仲洞爺公民館前     15:00 17:00 18:30

・通学バスは無料です。

・噴火活動生活バスですので火山活動によって中止または変更になることがあります。

  • 臨時通学バス

教育庁高校教育課011−231−4111(内線35−721) 高等学校などの授業再開にともない、伊達・豊浦間に臨時の通学バスを運行。

豊浦→伊達

   豊浦駅  洞爺駅  有珠駅  長和駅  伊達駅

往路 6:50 7:00  →    →   7:25

   7:10 7:20 7:30 7:40 7:50

   伊達駅   長和駅   有珠駅   洞爺駅   豊浦駅

復路 16:15 16:25 16:35 16:45 16:55

   17:00 17:10 17:20 17:30 17:40

伊達→豊浦

   伊達駅  長和駅  有珠駅  洞爺駅  豊浦駅  大 岸  礼文華

往路 7:35 7:45 7:55 8:05 8:15 8:25 8:35

   8:00 8:10 8:20 8:30 8:40 8:50 9:00

礼文華 大 岸 豊浦駅 洞爺駅 有珠駅 長和駅 伊達駅

復路 15:4015:5016:0016:1016:2016:3016:40

16:5017:0017:1017:2017:3017:4017:50

  • 有珠産のホタテ

中胆振の厚真町では、有珠山の噴火で遅れていたホタテの稚貝の放流が行われた。鵡川漁協の厚真支所では、ホタテの養殖事業の一環として、毎年この時期に有珠湾で育てた稚貝を放流。23日は午後1時、厚真漁港に有珠産のホタテの稚貝およそ1トンが運び込まれ、6キロ沖で放流作業が行なわれた。今月上旬に放流が予定されていたが今年は有珠山の噴火のため日程が2週間ほど遅れ、漁業関係者も今後の影響を心配している。

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