Created on Thu, Apr. 20, 2000 and last modified on Thu,20-Apr-2000 16:55pm

火山の状況
生活関連
交通関連
その他の情報
 

4/20

  • 地下水減少か?

19日も断続的な噴火を続けたが、11日の昼以降、火山性微動は「大きな振幅で活動して休む」というパターンを示し、17日午後から大きな振幅が休止する期間が長くなり始めた。岡田教授は、19日になってもこの変化は引き続き確認されていることを明らかにし、「変化のパターンを読みとるためにも、19日いっぱい様子を見たい」と注目。一方、西山の噴火口で地下水の減少とみられる「カリフラワー型」の噴煙が確認され、水がたっぷりあるとされていた金比羅山の火口の一つでも、地下水が減ってきていると見られている。噴火活動そのものは、19日は一日比較的穏やかだったが、噴煙とデータのいずれもが「地下水の減少」を示す傾向にある。

  • 噴石

金毘羅山の火口から およそ2.5キロ離れた虻田町・月浦地区の国道230号で火口から噴出した泥の塊が見つかる。泥の塊は仮設住宅の予定地から 1キロ程離れた所にも見つかっているが、岡田教授によると、「現状では、場所を変更するほどの危険性はない」ということ。

  • 二酸化硫黄放出量増加

火山噴火予知連の総合観測班は19日、活発な噴火活動を続けている金比羅山の火口で、マグマに含まれている成分の二酸化硫黄の放出量が増えていることを明らかにした。同チームは、マグマが地表に近づきつつあることを示すデータとして重視している。

  • 補正予算案〜道

道は二十日までに、有珠山噴火災害対策として総額約120億円の補正予算案をまとめた。休業中の企業の従業員を対象に1000人を目標に就労の場を設ける緊急地域雇用特別対策推進費約4億円のほか、避難住民への生活費貸付金(2億4000万円)、虻田高校の仮設校舎建設費(3億2000万円)、仮設住宅整備費(41億円)などが柱で21日の臨時道議会に提案予定。

  • 国土庁から支給金

国土庁などは住宅が全壊した住民に対して1世帯あたり生活物資の購入費や修理費、引っ越し費用(仮設住宅への移転を除く)などとして最大100万円を支給する方針を決定。今月二十五日ころから被災者への説明と申請受け付けを開始。火山噴火による同法の適用は全国で初めて。

  • 仮設住宅受付開始

壮瞥町の滝之町地区には、1部屋6畳の1人用の住宅から2DKの家族用の住宅まで、3種類84戸の仮設住宅の建設が進められていて、すでに全体の7割が完成。入居は5月中旬からの予定。 仮設住宅の入居受け付けは、20日から24日までで、壮瞥町の2ヵ所の避難所や壮瞥町役場、胆振支庁で受けつけ。

  • 避難解除区域拡大予定

20日から虻田町入江地区の一部と、壮瞥町壮瞥温泉地区の一部の避難指示が解除になる見通し。

  • 避難住民を臨時採用

有珠山の噴火活動の影響を受けてい るホタテの養殖作業について、国の緊急地域雇用特別交付金事業として支援することを決定。避難所住民の雇用対策と、養殖作業の人手不足を補うのが目的で、虻田町民255人を20日から約1カ月間、作業員として臨時採用。雇用対象は、伊達市や胆振管内豊浦町など1市4町の避難所で生活する虻田町民。

  • 市町村会の職員派遣

不眠不休の対応に追われる噴火被災地の役場に、道内の市町村会では職員の派遣を続けることを申し合わせた。これまで道の要請に基づいて、40の市町村から延べ150人が現地に派遣済みだが、事態の長期化は避けられず、更なる支援を検討。

  • 道路通行止→洞爺湖畔の道道の大半が規制解除

道央道  伊達IC〜豊浦IC

国道37号 通行止め時間短縮(通行止めは夜間18〜7時)伊達市有珠町101〜虻田町字旭町

国道230号  通行止め区間縮小(通行止め区間は虻田町月浦〜虻田町入江間)

道道 洞爺湖登別線  虻田町洞爺湖温泉114〜壮瞥町壮瞥温泉68

国道37号の通行は控えて!

伊達方面と豊浦・長万部方面をつなぐ国道37号の虻田町入江地区付近は 火口に近く、噴火に巻き込まれる危険性があります。不必要な通行は避け ましょう。

洞爺湖畔は狭い道道です!

洞爺湖畔を一周する道道はかなり狭く、カーブの多い道です。夜間通行止めの37号の迂回路に使用できるほど広くはありません。夜間迂回・噴火見物の為の通行は止めましょう。

  • JR

函館〜札幌間と東室蘭〜札幌間に、臨時特急を毎日26本運行。

長万部〜洞爺間(4往復)

長万部〜豊浦間(1往復)

東室蘭〜長和間(5往復)

東室蘭〜伊達紋別間(2往復)で臨時普通列車を運転 

  • 航空

エア−ニッポンは13日から丘珠−函館間に2往復の臨時便。

丘珠 10:20発 15:55発

函館 11:30発 17:05発

北海道エアシステムは19〜21日、26〜28日に新千歳⇔函館線を1往復増便

新千歳16:40発

函館17:40発

  • 長距離バス

札幌〜函館間の都市間高速バスはすべて札樽自動車道〜稲穂峠〜長万部経由で運行中(道南バス・中央バス・北都交通)。

札幌〜洞爺湖間は、札幌〜留寿都での折り返し運行。時刻表は既存のものと変わらず。(道南バス・じょうてつ)

交通関連の詳しい情報はこちらです

  • JR減収

JR北海道では室蘭線の不通によってきのうまで4億円あまりの減収になっていることがわかる。室蘭線の長和駅と洞爺駅間が現在も不通。 これによって、JR北海道の主要幹線である札幌、函館間が 単線路線の小樽経由での迂回運行。 この迂回によって旅客や貨物の輸送量は 通常の6割程度に。 このためJR北海道では 1日あたり2000万円、 昨日までに総額4億円あまりの減収。 この迂回運行の輸送量を改善するため、 JR北海道では函館本線の単線区間で信号機を11ヵ所増設し、目名駅で列車の行き違い設備を設置するなど2億円の緊急対策工事を実施。JR北海道では工事が完了すると6割に落ち込んでいる輸送量は7割まで回復すると予測。

  • 生活バスについて

通学生活バスを変更します。生徒の通学に利用するため、運行時間及び経路を変更します。

---------

◎2000年有珠山噴火災害生活バス 時刻表(4月21日より運行予定)

 行き   1.レイクビュー前から旧壮瞥駅前

レイクビュー前  6:50

東丸山前     6:55  

壮瞥温泉     7:00

昭和新山登山口  7:05

滝之上      7:10

滝之町      7:15

旧壮瞥駅前    7:20

  行き   2.仲洞爺公民館前から旧壮瞥駅前

仲洞爺公民館前  9:30

仲洞爺センターハウス前 9:35

東湖畔1集会所前 9:45

滝之町      9:55

旧壮瞥駅前   10:00

---------

 帰り/旧壮瞥駅前から仲洞爺(壮瞥温泉地区経由)    

旧壮瞥駅前       14:00 16:00 17:30

滝之町         14:05 16:05 17:35

滝之上         14:10 16:10 17:40

昭和新山登山口     14:15 16:15 17:45

壮瞥温泉        14:20 16:20 17:50

東丸山前        14:25 16:25 17:55

レイクビュー前     14:30 15:30 18:00

東湖畔1集会所前    14:45 16:45 18:15

仲洞爺センターハウス前 14:55 16:55 18:25

仲洞爺公民館前     15:00 17:00 18:30

・通学バスは無料です。

・噴火活動生活バスですので火山活動によって中止または変更になることがあります。

  • 臨時通学バス

道教委は有珠山噴火で授業再開が遅れていた伊達高校など七校の始業式が21日に決まったことを受け、21日から伊達市―同管内豊浦町間の臨時通学バスを運行することを決定。双方から朝夕二便ずつの運行予定。

火山の状況
生活関連
交通関連
その他の情報
情報があればメールをください