Created on Sun, Apr. 16, 2000 and last modified on Sun,16-Apr-2000 09:30am
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最も活発な活動をしている西山西側と金比羅山の二つの火口群を結ぶ約2kmの地域が、初噴火から4月14日までの間に最大40m以上も隆起していたことが、15日わかる。
火山噴火予知連絡会有珠山部会の岡田弘部会長は15日午前、有珠山の上空からの観察結果を伝える記者会見の席上で「最近、噴火への警戒感が薄れているのを非常に心配している。今は警戒感をきちんと持っているべき時期と(住民に)伝わるようにお願いしたい」と、報道陣に異例の注文を。 14日にカリフラワー型の噴火が観測された点に触れ「噴火様式が少し変わってきている。西山西側周辺がどうなっていくか非常に心配しているし、警戒が必要」と指摘。
15日午後の上空観測では、依然として二つの火口群が水蒸気爆発を繰り返していた。西山西側の火口群を観測した宇井忠英北大教授は「最大の火口の直径は80mあった」と報告。また地下水が減っているため「火口は乾き気味だった」と述べる。
岡田北大教授は今回の噴火活動と昭和新山や有珠新山を形成した過去の活動とを比較し、「火山灰などの噴出はまだごく数百万t程度で、過去の噴火活動での噴出量の数%にとどまっている」と述べ、今後も地盤の隆起や断続的な爆発が続く、との考えを示す。
伊達市内にある胆振管内虻田町民向けの避難所を、9カ所から3カ所に統合する方針も決まった。
道は15日、虻田町に引き続いて有珠山の噴火による避難住民が住む仮設住宅の建設を、壮瞥町滝之町地区、豊浦町東雲地区で始めた。
13日避難指示が一部解除された虻田町では、水道や下水道の復旧の遅れで、自宅に帰った人が予想より少なく、夜になって避難所にUターンした人も目立った。
森喜朗首相は15日、有珠山噴火の状況を自衛隊ヘリで空から視察。また伊達市と胆振管内豊浦町内で避難する被災住民を見舞った。首相は噴火で被害を受けた伊達市と同管内虻田町、壮瞥町の激甚災害指定を、早急に検討する意向を明らかに。政府が激甚災害指定の方針を示したのは初めて。
3月29日から不通となっているJR室蘭線の洞爺―長和駅間で、15日朝から復旧工事開始。洞爺―長万部間と東室蘭―長和間で臨時列車の運行も同日始まった。
道央道 伊達IC〜豊浦IC 国道37号 [夜間 16〜9時のみ] 達市有珠町101〜虻田町字旭町9 国道230号 洞爺村字香川14〜虻田町入江三差路交差点 道道 登洞爺湖別線 虻田町洞爺湖温泉〜壮瞥町壮瞥温泉 道道 洞爺公園洞爺線 洞爺村洞爺町〜壮瞥町壮瞥温泉 道道 洞爺虻田線 洞爺村洞爺町〜虻田町月浦 道道 岩内洞爺線 [土日休日のみ] 洞爺村大原〜洞爺村洞爺町
現在不通になっている、JR室蘭本線 長和=洞爺間に1日2往復の代行バスを運転。 長和発 10:42 14:31 洞爺発 9:58 13:55 |
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