Created on Sun, Apr. 09, 2000 and last modified on Sun,09-Apr-2000 19:00pm

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  • 溶岩ドーム

十日目を迎え、依然、いくつかの火口から噴煙を上げる有珠山。火山噴火予知連絡会有珠山部会長で、北大有珠火山観測所の岡田弘教授は九日午前、ヘリコプターによる上空からの調査を行い、地下のマグマが上昇してできる溶岩ドームの場所について「かなり絞られてきたが、特定できる段階ではない」と述べた。 専門家の間では、火口群がつくられている西山西側から金比羅山にかけての地帯が有力とみられている。 東大地震研究所の観測では、この付近をデジタルカメラで撮影コンピューター解析した結果、3日間で、8m以上の急激な隆起を確認した。これはドームが形成される初期の段階の特徴を示しており、火口周囲に地溝や断層が広がっていることもドーム形成を裏付けているとしているということ。 山科助教授は「ドーム形成がさらに進めば、間もなくもっと大きな変動が現れるのではないか」と予測している。

  • 噴煙

 有珠山は依然活発な噴火活動が断続的に続いている。8日の噴煙の高さは最高で1400m。金毘羅山の火口近くの住宅やアパートには大量の噴石が降り注ぎ新たな火口からふもとまで泥流が幾度か流れた跡が発見。

  • 火口

「金比羅山と西山西側で、複数の火口がまとまり、直径100mを超す大きな火口になっている」(8日、北大・宇井教授)

  • 泥流

有珠山の金比羅山火口から流れ出た泥流が、一部が温泉街にあふれ出た。 金比羅火口からの泥流は、これまでも砂防ダムからのU字溝をつたって、温泉街を通っていた。 9日午前、泥流がこの溝からあふれ、温泉街を通る国道230号上に流れ出た。しかし9日正午現在、あふれた泥流の量は少なく、大きな被害は確認されていない。

  • 授業再開

有珠山噴火で始業が遅れていた胆振管内虻田町の小、中学校が避難先の同管内豊浦、渡島管内長万部両町の四校の空き教室を借りて17日に授業を再開することに決定。これに先立ち十二日には、虻田町内で唯一、避難指定地域に入っていない花和小で授業が始まる。伊達市や胆振管内洞爺村など、避難児童、生徒が比較的少ない地域では、区域外転入学として随時受け入れる。

  • 一時帰宅

九日午前には火口により近い壮瞥町・洞爺湖温泉地区などの住民約百人が一時帰宅するほか、西側の虻田町も月浦地区の住民約百十人を午後にも一時帰宅させる方向で準備中。

  • 図書

道立図書館の移動図書館車による図書の貸出についてが決定。積載図書3,000冊(児童書、一般用半々)。

4/9(日) 洞爺村 北海道立洞爺少年自然の家 11時から/洞爺村農業研修センター  14時から

室蘭市・苫小牧市では,市内に避難してきた被災者の方にも,図書の貸し出しを含めた図書館のサービスを提供。その他の地域に避難なされている方も,どうか,近くの図書館に申し出てください。きっと,利用できると思います。

  • レクリエーション

道教委は7日、避難所の子供や高齢者らにレクリエーションを楽しんでもらうためのスタッフ「リフレッシュ応援隊」計6人を、長万部町と豊浦町に派遣する。活動 は8日から豊浦小と長万部町スポーツセンターでスタートし、集団で遊ぶゲームや本の読み聞かせ、体操などを行う。活動期間は当面、17日までの予定で、時間や場所 は随時決めていく。問い合わせは同隊豊浦班(電)090・9529・2176、長万部班(電)090・9529・1151へ。

  • 新避難所

本日午後、室蘭市体育館も避難所に。今のところ、避難人員は2家族10名以下。また、豊浦町の「旭町集会所」「海岸町福祉の家」も新たに避難所に指定。これで避難所の数は七市町村で合わせて三十カ所。

  • アンケート〜仮設住宅

仮設住宅等についてのアンケート調査を実施することに。各避難所において、アンケート調査の実施内容に関する説明会を4月10日(月)に開催。 このアンケートは、応急仮設住宅等に入居を希望される方の人数や希望地などについてご回答をいただき、みなさんのこれからの住宅に関するご意向を把握するために実施するもの。各避難所に回収箱を設置するので、アンケート用紙に4月12日(水)までにご回答を。

  • リフレッシュ応援隊

●豊浦班 //日 時:4月9日(日)13:30〜15:30//場 所:豊浦小学校 //内 容:〜体育館で遊ぼうパート2〜 小学校高学年から中学生のみなさんは、ミニゲーム、バスケットボール、ユニホックで、幼年長から小学校低学年のみなさんは、本の読み聞かせや手遊びなどで、楽しいひとときを過ごしませんか。

●長万部班 //日 時:4月10日(月)16:00〜 //場 所:長万部町学習文化センター文化ホール //内 容:尺八演奏、レクリエーション

  • 無料シャンプー

伊達市内の美容院では、長引く避難生活でのストレスを少しでも解消してもらおうと、避難している人たちにシャンプーとブローの無料サービスを実施。

  • 見舞金

北海道南西沖地震で被災した奥尻町の越森町長が激励のため豊浦町の虻田町臨時役場を訪問し、見舞金110万円を贈呈。

  • 一時帰宅

8日に続き、壮瞥町の避難住民101人が9日午前10時から一時帰宅。

  • ホタテ作業

伊達市と虻田町のホタテ養殖業者の立入り禁止区域での操業は9時30分から行われた。

  • 道の生活福祉資金

1世帯あたり10万円の生活資金を特例貸し付け(利率3%)。8日から13日まで道社会福祉協議会の職員が各避難所を巡回相談・受付。

 

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