Created on Sat, Apr. 08, 2000 and last modified on Sat,08-Apr-2000 21:05pm

火山の状況
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  • 泥流

依然、活発な噴火活動が続いている有珠山で,4/7金比羅山の火口群から出た熱泥流が発生し、温泉街を通る砂防ダムの水路をつたって洞爺湖に流れこんだことが確認。

  • 新火口

新たな噴火口や断層が見つかるなど、依然として活発な活動が続く。新たな噴火口が見つかったのは西山の山麓で、これまでで最も西側。6日夕方、噴火したものと見られ、直径はおよそ30メートル。さらに、この西山を囲むように断層群は発達を続けており、7日新たに、道央道の虻田インターチェンジ付近にも、半円状の断層が確認済み。

  • 火口30個に

6日の上空からの観察で、これまで最大の直径100メートルの火口が金比羅山で見つかる。確認された火口は約30個に。

  • 噴火

有珠山は盛んに噴石を吹き上げており、住宅などの壁や屋根に穴があく被害も。洞爺湖温泉に近い金毘羅山の火口近くの住宅やアパートには大量の噴石が降り注ぎ新たな火口からふもとまで泥流が幾度か流れた跡が発見される。

  • 一時帰宅

現地合同対策本部はさきほど噴火に伴って避難を指示されていた地域のうち伊達と虻田町のホタテ養殖の作業を一時的に認めるほか壮瞥町からの避難住民を一時帰宅させることを決定。

  • 一時帰宅やホタテ養殖作業見送り

有珠山噴火非常災害現地対策本部は八日午前、予定していた胆振管内壮瞥町の避難住民の一時帰宅と、有珠漁協(伊達市)と虻田漁協(同管内虻田町)のホタテ養殖作業を見送り。天候が回復すれば午後にも実施予定。

  • 農作業

伊達市の有珠地区で、避難農家が、1時間の制限付きながら滞っている農作業実施。

  • 図書@

長万部長図書館では避難している虻田町民にも貸し出しを行っている。AVコーナーもあり,所蔵のビデオなどの視聴も可。

  • 図書A

道立図書館の移動図書館車による図書の貸出についてが決定。積載図書3,000冊(児童書、一般用半々)。

1 巡回日・場所

 ・4/9(日) 洞爺村 北海道立洞爺少年自然の家 11時から/洞爺村農業研修センター  14時から

 ・4/10(月)虻田町 花和小学校・花和集会所9時30分から/豊浦町 豊浦町生活改善センター  13時から

             旧エイペックス社員寮   15時30分から

 ・4/15(土)伊達市内(予定)

 ・4/22(土)〜23(日)豊浦町ほか(予定)

  • 図書B

 伊達市(8か所)およびサンライフ室蘭(?):伊達市立図書館

  段ボール1箱ずつの配本(貸し出し手続きなし,自由利用)

  避難者に対しても通常通りの利用を保証

 室蘭市(1か所):市立室蘭図書館

  サンライフ室蘭から敷地内の図書館の自由な利用

 長万部町(7か所):長万部町図書館(学習文化センター)

  避難民の自由な利用

  陣屋生活館(16日)・老人福祉センター(22日)への巡回

 壮瞥町のうち仲洞爺キャンプセンターハウスと久保内農村環境改善センター

   :登別市立図書館移動図書館「こぐま号」の巡回(9日,23日)

  • 新避難所

虻田町は八日、有珠山噴火に伴う避難住民受け入れのため、同管内豊浦町内に新たに二カ所の避難所を設置する検討を始めた。豊浦に新たに避難所2カ所設置。新たに開設するのは、豊浦町海岸町の海岸町福祉の家、同町旭町の旭町集会所の二カ所を予定。収容人員などは調整中。

  • 避難所に歯科診療所

避難した胆振管内虻田町の歯科医二人が七日、西隣の豊浦町に入り、虻田町民約千四百人が仮住まいする避難所で、ボランティア診療 開始。

  • 日帰り入浴

登別観光協会と登別温泉旅館組合は七日、有珠山噴火により避難所生活を送っている伊達市、胆振管内虻田、壮瞥両町の住民全員約五千人を対象に、登別温泉の日帰り入浴に無料招待することを決めた。

  • 水稲苗

有珠山噴火に伴い避難対象となっている地域の水稲農家のために、他地域から苗を供給する。地元農協、ホクレンなどと連携して、主に胆振東部の農家の苗の一部を確保、田植えのシーズン前に避難指示が解除された場合に備える。

  • 室蘭市営住宅の修繕開始

室蘭では避難中の住民に空家となっている市営住宅を使ってもらおうと、白鳥台(はくちょうだい)地区にある273戸の市営住宅の修繕作業を開始した。今回の措置でおよそ800人の 住民が入居 可能に。

  • 生活福祉資金

道は1世帯あたり10万円の生活資金を特例貸し付け(利率3%)。8日から13日まで道社会福祉協議会の職員が各避難所を巡回相談・受付。

  • 一時帰宅

壮瞥町の避難住民60人が午後3時30分頃から、一時帰宅を開始。

  • 送電中止

北電は5日夜、これまで送電を継続していた、虻田町洞爺湖温泉町一部の送電を漏電などの二次災害防止のため中止。

  • 通行止め

道路は道央道の豊浦インターから伊達インター間の他国道37号など3つの国道と5つの道道も通行止。JR室蘭線は豊浦、伊達紋別の間が依然として不通。

  • 通行禁止

・土・日・休日は道道岩内洞爺線(洞爺村字大原〜同村字洞爺町間)が通行禁止に。

  • 解除

オロフレ峠の夜間通行止め解除に。

  • 無料航空券

エアドゥ(北海道国際航空)は、有珠山噴火の避難住民が首都圏方面への一時避難をする際に無料航空券を提供する。利用できるのは、新千歳午後7時45分発の16便と東京発午前7時30分発の11便。 それぞれ10席を、避難住民用として用意している。利用には関係自治体が発行する 証明書が必要で、この無料提供は6月30日までを予定。

  • 道路・線路状況

住宅街の生活道路も、アスファルトがめくれ、その脇に建つ住宅は山側から押されたように、海側に全体に傾き、家の下部には大きなひび割れが発生。 JR有珠駅から洞爺駅にかけて、虻田町の中心部を通る線路は二百m以上にわたって蛇行し、一部は大きく湾曲していた。

  • 虻田高校野球部

逆境の中で地元の高校野球部が練習を再開。「あぶこうナイン」の愛称で親しまれてきた虻田高校野球部の熱血監督と選手たちに拍手。

  • コンサドーレ募金

コンサドーレ札幌の岡田武史監督らが、JR函館駅など2カ所で有珠山噴火で被害を受けている人達のために募金活動を開催。募金活動を行ったのは、岡田武史監督をはじめとするコンサドーレの選手、スタッフ合わせて27人。

  • 道内観光業への影響

有珠山噴火の影響による道外の宿泊予約客のキャンセルが登別、函館、札幌などの道内各地で相次ぐ。旅行会社では、道外客には道央圏一帯に噴火の影響があるとの誤解もあり、「北海道の地理が分からず、道内観光そのものを敬遠する人が出るのでは」と見ている。 このため、道は十日に観光団体や旅行会社、航空会社など二十団体からなる「有珠山噴火観光関連対策会議」を設立する。「旅行会社などを通じ、洞爺湖温 泉地区以外では観光客受け入れに問題がないという正確な情報を発信したい」(道観光振興課)としている。

  • 義援金

日本赤十字社北海道支部などでは有珠山の避難者生活支援の義援金を募集。北洋銀札幌南支店、道銀本店、札銀本店、郵便局で受付け。

 

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