Created on Thu, Apr. 06, 2000 and last modified on Thu,06 -Apr-2000 18:25pm

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  • 厳重警戒

この2,3日か1,2週間で有珠山北西山麓で爆発的噴火と火砕流の恐れがあると発表。今後の火山活動に厳重な警戒が必要。

  • 新噴火口

依然、活発な噴火活動が続いており、西山の山麓には直径数十メートルの新たな火口も発見。きのうからけさにかけて出来たとみられる。

  • 泥流

きのうからの雨によって温泉街に向かって流れるのが泥流も確認。砂防ダムなどによって温泉街の市街地には達していない。しかし、これまでの噴火で火山灰などが大量に堆積しており、まとまった雨が降るとさらに泥流が発生する危険も。

  • 降雨

今日昼前にかけ1時間に1〜3ミリの雨の予報。

  • 降灰

洞爺村ではきのう夕方から多いところで数10センチの火山灰が降り積もった。6日00時40分以降の噴煙の高さの最高は、金比羅山西側山麓(K火口群)で、500メートル(白色、4時19分)、西山西麓(N火口群)では、600メートル(灰色、4時48分)で、共に東に流た。これから今日夕方までは、上層の風に流され、壮瞥町、伊達市、登別市方面まで広がると予想。

  • 企業相談会

豊浦町では営業の中止を余儀なくされている中小企業を対象にした相談会が開催。大半は温泉街のホテルやみやげもの店、飲食業などの事業主で従業員への賃金や、当面の資金繰りの問題について相談。しかし、残してきた店舗や町の状況が正確に把握できない事業主も多く、営業再開への目途はたっていない。

  • 歯科保健医療

避難所における避難住民に対する歯科保健医療の必要性あり。北海道歯科医師会及び室蘭歯科医師会、函館歯科医師会の協力を得て歯科保健班を編成し、避難住民に対する歯科保健活動にあたる。定期的に避難所を巡回する予定。室蘭歯科医師会は4月6日午後、洞爺村の一部と豊浦町の避難所を巡回。函館歯科医師会は、4月8,9日の両日で、長万部町の避難所を巡回予定。伊達市、虻田町、壮瞥町及び洞爺村の残りの避難所については、今後調整。

  • 入学式

★有珠小学校、有珠小学校優健分校、有珠中学校、有珠中学校優健分校(始業式 4月10日/入学式 一時延期)(注)有珠小学校は伊達小学校で、有珠中学校は光陵中学校で、有珠小学校優健分校と有珠中学校優健分校は室蘭養護学校太陽の園分校(閉校中)で実施。

★長和小学校、長和中学校(始業式 4月14日/入学式 一時延期)

★伊達小学校、伊達西小学校、稀府小学校、関内小学校、黄金小学校、東小学校、伊達中学校(始業式 4月7日/入学式 4月7日)

★達南中学校、関内中学校、光陵中学校(始業式 4月7日/入学式 4月8日)

★虻田町全中学校(始業式 当面延期/入学式 当面延期)

★壮瞥町壮瞥小学校、壮瞥中学校(始業式 当面延期/入学式 当面延期)久保内小学校、久保内中学校(始業式 4月6日/入学式 4月7日)

  • 新入生

胆振管内壮瞥町の久保内小(中沢学校長、児童数五十二人)で六日、入学式が行われ、新一年生八人が誕生した。

  • 所在確認

避難対象になっている小・中学校でjは、在校生と新入生の所在を確認中。

★伊達市立有珠小学校・有珠中学校は、光陵中学校0142-25-4111(9:001〜18:00)

★虻田町立虻田小学校・洞爺湖温泉小学校・虻田中学校・洞爺湖温泉中学校の皆さんは、0142-83-3451(10:00〜15:00)

★上記以外の皆さんはそれぞれの学校へ。

  • 臨時で学校開設

虻田町は「空き教室を借りて虻田町立の小中学校を開設したい」と正式に要請。早ければ来週にも豊浦町と長万部町に開設する。対象児童・生徒は豊浦約二百人、長万部約百人。長万部教委は長万部小と長万部中に、学年ごとに教室を設ける。

  • 仮設住宅

現地対策本部は避難生活の長期化に対応するため、仮設住宅建設の本格的検討に入ることに。国は道や関係市町村に対し、入居対象者数と建設候補地を検討するよう要請。

  • 救護班

8箇所の避難所には、救護班が常駐し診療や健康管理を実施。道立精神保健福祉センターの精神科の医師などが各避難所を巡回し、避難住民の「心のケア」を実施。

  • 給水

断水が続いている虻田町清水地区では、午前9時から午後5時まで陸上自衛隊による給水が実施。道では清水配水池に水を送るための工事も実施(6日から)。

  • ペット

道警では立ち入り禁止地域をパトカーで巡回し取り残されている犬や猫などのペットにエサを与える予定

  • ホタテ養殖

中断中の噴火湾のホタテ養殖作業問題について、道は6日、作業可能と判断した場合、直ちに海上での作業に移れるよう準備を進めることで一致したと報告した。 両漁協の基地である有珠港、虻田港にも立ち入れないため、有珠漁協は伊達港、虻田漁協は豊浦港で作業再開に向けた準備作業を進める。

  • 募金

日本赤十字社北海道支部などでは有珠山の避難者生活支援の義援金を募集。北洋銀札幌南支店、道銀本店、札銀本店、郵便局で受付け。

  • 森首相視察検討

青木幹雄官房長官は記者会見で、「最大限の噴火が起きても、少なくとも今の避難態勢で人命に対しては影響はないという確認はしている」と述べるた。噴火活動の状況を見て、森喜朗首相が現地を視察する方向で検討中。

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