wedding011.jpg (3212 バイト) 大杉淳子@札幌(でも、参加時は荒川淳子だった)

無題

有珠山MLが発足したことは、その当初から知っていたけれど、自分は災害などに関して何の知識もない素人だし、邪魔にはなっても足しにはならないだろう...そう思っていた。
それでも4月10日、とうとう参加する気になったのは、たまたま全く別の分野で一緒に活動している“ファミリー”の、とある女性が参加していることを知ったからだ。
2日間ばかりスレッドを眺める日が続いたが、うすこいプロジェクトの開始が宣言され、班員が募集され始めた。

「こういう作業なら私にもできるかも。」と思って、村松おやびんにメールを出してしまった。それが底なし沼の始まりだった。

それからは、送られてくる鯉のぼりの画像を貼り付けたhtmlをリンクとしてまとめ、自分のドメインのサーバにせっせと送った。
これが有珠山ネットと物理的に同じマシンに乗っていることを知ったのは、少ししてから。結局、負荷分散にならなかったばかりか、BS放映後のアクセス急増では有珠山ネット本体と共に見事に落ちてしまったことも、今となっては、いい思い出である。
その後、人のいい旦那をだまくらかして、ゴールデンウィークの「うすこいin西胆振」に参加。ML上で一緒に作業した全国の人たちや冨田隊長と会い、被災地を目にし、おやびんのPC臨終に立ち会い、巣窟でキレた。

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5/4 うすこいin西胆振でのショットより

本放送開始前のFMレイクトピアにも立ち寄り、帰り道に洞爺湖の反対側から火口を見つめた。このとき、周期的な自然災害から自らの力で再び立ち上がろうと頑張っている人たちと、末永く付き合って、その復興を見守りたいと思った。

そもそも、こういう作業に参加して、自分で自分の首を絞めてしまうようなバカの集まりが大好きだ。自分もバカだからだと思う。なぜかレイクトピアのWeb制作班長を引き受け、洞爺湖幼稚園の再開と虻田町民総決起集会の取材のため、再び伊達入り。その後もうすゆめコンサート、プロジェクトBooと続いて、遂には結婚式がアトラクションになるオメデタイ夫婦となってしまった。

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8/12 秘密のアトラクションの様子

知り合ってほんの3〜4ヶ月。こんなにいい仲間をこんなにたくさん得られるなんて、通常では考えられないことだ。

私には災害で役立つ専門知識も技術もない。被災の経験がないのだから、被災者であることを察することも、とてもできない。有珠山ネットに参加してからも大したことをしたわけではなく、単なる雑用係だ。

ただ、災害はどこでも起こり得るもので、たまたま今回、私の身にではなく、他の人々に降りかかったに過ぎないと思っている。

有珠山、伊豆諸島、愛知、鳥取...立て続けに自然災害に見舞われ、そのたびに“被災地”と“被災地の外”が必ず存在するが、災害からの復興は被災地だけではできないし、一部の人の一時の善意に頼るようなものではいけないと信じている。
理由が何であれ、そこに生活していた人々、特に子どもたちに笑顔がないと胸が痛む。
有珠山ネットにいる仲間たちには、こんな自分と同じような、単純な“気持ち”を感じた。
そんなこんなで、今の今まで居座ってしまったわけである。

本当は最後にもう一仕事、レイクトピアのWebを自分達で更新しやすいようにきれいに整理し、作業要員を確保して、簡単なインストラクションでもできれば、と思っていた。
どうやら、それは叶わないらしい。ちょっと心残りである。